1/5ページ目 ◆ 〜桜〜 ◆ さくら画像.jpg ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな 村上鬼城 ▲俳句画像.jpg 学校があれば桜の咲いてゐし 河西みつる 校庭に桜が残り授業中 倉知真木子 妻の手をわが手預り夕桜 大岳水一路 観音の大悲の桜咲きにけり 正岡子規 満開と言へどはるかなさくらかな 雨宮きぬよ 残されてさくらの下に暮しをり 塩田峯子 雪嶺と吾との間さくら満つ 細見綾子 命二つの中に生きたる桜かな 松尾芭蕉 草野球帰りの花の筵かな 服部 満 ※筵 むしろ けふもまた花見るあはれ重ねつつ 山口青邨 花見にも行かずもの憂き結び髪 杉田久女 老いそめて花見るこゝろひろやかに 飯田蛇笏 たらちねの花見の留守や時計見る 正岡子規 留守の戸の鍵を袂や花衣 皆吉爽雨 きのふ近江けふは吉野の花衣 福永耕二 酔ひ足りて魚となりたる桜どき 川崎陽子 花時の博物館をのぞきけり 青木月斗 一本にかたまる人やおそ桜 横井也有 朝桜みどり児に言ふさやうなら 中村草田男 ▲俳句画像.jpg ※みどり児 乳幼児 廃学の女子大の裏さくら満つ 関森勝夫 後半生よりの牛飼さくら咲く 太田土男 雨ながら今此の時の花盛り 高浜虚子 鳥の巣も共に一家や花盛り 松瀬青々 鴬のたまたま啼や花の山 與謝蕪村 谷底の宿を埋めし花の雲 安原 葉 ◆ 落花 ◇ ひろげ干す傘にも落花乾きゐし 杉田久女 ▲俳句画像.jpg 家鴨らに落花の情はなかるべし 安住 敦 ▲俳句画像.jpg 春暮るゝ花なき庭の落花かな 池内たけし ▲俳句画像.jpg 浮き草にながあめあがる落花かな 飯田蛇笏 おもはざる落花舞ひゆく淵の上 水原秋桜子 きのふ浴びけふ踏む旅の落花かな 塙 告冬 てのひらに落花とまらぬ月夜かな 渡辺水巴 ▲俳句画像.jpg どしや降りに落花ただよふ仏生会 大野林火 どつと落花しばらくとぎれ二三片 福田蓼汀 めらめらと落花燃えけり大篝 正岡子規 もがきゐし虻飛び去りし落花かな 野村泊月 一筋の落花の風の長かりし 松本たかし 一落花追ひくる吾子は死にし筈 香西照雄 中空にとまらんとする落花かな 中村汀女 千本が一時に落花する夜あらん 正岡子規 口あいて落花眺むる子は仏 大谷句仏 大阪の落花落日モツを焼く 坪内稔典 尾道や落花甍の上流れ 冨田みのる 干傘のひつくりかへる落花かな 阿部みどり女 息とめて赤子は落花浴びてをり 加藤楸邨 抱いてゆく子のねむりそめ落花かな 下村槐太 掃きかけて木戸閉めにゆく落花かな 野村泊月 救急車落花をのせて走り去る 三浅馨三 木兎の面はらしたる落花哉 小林一茶(48) 次の風落花を踏みて待ちにけり 塙 告冬 此上に落花つもれと思ふかな 正岡子規 母校今あらず落花の駆くるのみ 岩崎照子 水朧ながら落花を浮べけり 芥川龍之介 水門に吸ひ込まれゐる落花かな 西村和子 河馬沈み落花の水の溢れ出づ 品川鈴子 法螺貝の音の中なる落花かな 角川春樹 法要の家出て落花浴びゐたり 沢木欣一 流れ込む温泉壷の中の落花哉 寺田寅彦 渦のがれ出でし落花に次の渦 辻田克巳 濡縁にいづくとも無き落花かな 高浜虚子 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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