4月の例句集

天文 地理

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◆ 春風 ◆
345春》天文



ひとつづつ春風渡す風船売     佐藤和夫



下北半島や春風くばる郵便夫    杉浦範昌



丘のぼるたゞ春風に吹かれたく   中島智子



写真機を据え春風の渡月橋     高濱年尾



効く薬あり春風に面吹かれ     村越化石



古稀といふ春風にをる齢かな    富安風生



基地春風頸を平らに猫が咳く   田川飛旅子



家あり一つ春風春水の真中に  夏目漱石(29)



屋の棟や春風鳴つて白羽の矢  夏目漱石(29)



家出づる子に春風を持たせけり   橋本榮治



心地よき疲れを縁に春風に     高木晴子



春風が吹いても石は石佛      寺田寅彦



春風にいつまで栗の落葉哉       蝶夢



春風にこぼれて赤し歯磨粉     正岡子規



春風にはばたきがちや地図ひらく  西村和子



春風にポプラは芽ぶくこと遅し   高木晴子



春風に七味が飛べり競艇場     辻 桃子



春風に吹かれ心地や温泉の戻り 夏目漱石(47)



春風に吹き出し笑ふ花もがな    松尾芭蕉



春風に尻を吹るゝ屋根屋哉   小林一茶(51)



春風に尾をひろげたる孔雀哉    正岡子規



春風に山の木育つ真直かな     籾山柑子



春風に松毬飛ぶや深山径      前田普羅



春風に眼小さくなる老母      飯田龍太



春風に箸を掴で寝る子哉    小林一茶(45)



春風に重く置きけり墓の蓋   長谷川かな女



春風に鴨のあかあし歩きをり    田中裕明



春風のそこ意地寒ししなの山  小林一茶(58)



春風の一日のみち長かりし     高野素十



春風の先頭を切るモノレール    吉原文音



春風の吹いて居るなり飴細工   河東碧梧桐



春風の吹き止まず宵の雨となり   内田百間



春風の吹けども黒き仏かな     正岡子規



春風の女見に出る女かな    小林一茶(50)



春風の心を人に頒たばや      高浜虚子



 






春風
Harukaze



  黄 学 春
  が 童 風
  ペ 帽 に
  コ の  
  リ    
蝉      
海      
       
       










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