11/13ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 春田 ◆ ４５春》地理 春の田を子の飛走る新開地 土屋孝子 おほかたの春田けぶりぬ利休の忌 吉田紫乃 みちのくの春田みじかき汽車とほる 飴山 實 切藁の突き刺りたる春田かな 太田土男 刈株に小草花咲く春田かな 高浜虚子 千年の春田を水の走りたる 宇多喜代子 大利根の水に始まる春田かな 鬼島雄司 子牛蹤きゆく春田の牛の鞭うたれ 加藤楸邨 尼の弟子春田に凧を落しけり 前田普羅 ▲俳句画像.jpg 忽然と春田のはてに帆曳舟 黒川龍吾 新妻に追はれどほしの春田牛 石川桂郎 明日は師と逢はむ春田も起し終へ 影島智子 春田にいる村人うすき体曲げ 大西健司 春田より上りて弾む耕耘機 行方克巳 春田より鷺啼き立つや日の出前 鈴木 晶 水入れて春田となりてかゞやけり 長谷川かな女 沼へ出る道いくすぢも春田中 加賀谷凡秋 海見えて下り坂なる春田かな 近藤一鴻 測量棒囲み春田があらさるる 河野南畦 潮ふくる能登千枚の春田かな 望月たかし 牛臥すに馬食むに非ず春田かな 野村喜舟 犬の首のびきてうつる春田かな 梅の門 白鷺の朝餉は何や春田道 高澤良一 舟で来て春田一枚鋤きゆけり 岩崎健一 足跡のそのまま乾き春田かな 稲畑汀子 道辺より鋤き初めたる春田かな 碧童 鋤起す春田の端を水流れ 館岡沙緻 長湯してまなこの曇る春田かな 秋元不死男 隠岐の島の段々春田海に落つ 加藤楸邨 雨粒のほつ～浮ぶ春田かな 岡本松浜 ◆ 春の川 ◆ ２３４５》地理 キャベツ抱き行けばうたへる春の川 柴田白葉女 一桶の藍流しけり春の川 正岡子規 何染めて紅流す春の川 正岡子規 友禅の沈みて長し春の川 野村泊月 土橋あり肥舟つどふ春の川 正岡子規 春の川音も流れてをりにけり 下田実花 橋杭に小さき渦や春の川 夏目漱石(47) 次ぎ～の滝見て上る春の川 楠目橙黄子 海に入ることを急がず春の川 富安風生 海に出てしばらく浮かぶ春の川 大屋達治 濯女のマドロスパイプ春の川 溝口栄子 灯の上の山に雉子鳴く春の川 飯田龍太 烏帽子着て渡る禰宜あり春の川 夏目漱石(27) 石垣の影も流るる春の川 今井千鶴子 空を率て末ひろがりに春の川 飯田蛇笏 被爆後の人うつり去る春の川 原 裕 赤き青き布さらしけり春の川 谷 活東 遊ぶさまに砂採舟や春の川 星野麦丘人 雪山に春の川ある街住ひ 高木晴子 魚は皆上らんとして春の川 夏目漱石(30) 颯と打つ夜網の音や春の川 夏目漱石(31) 鴨と家鴨争とけて春の川 阿部みどり女 ▲俳句画像.jpg 春川に身をさかしまに濯ぎをり 星野立子 製糸場や枠洗ひ積む春川辺 吉田冬葉 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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