4月の例句集

〜時候〜

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◆ 春の昼 ◆
234春》時候



みりん干あぶる香のあり春の昼   草間時彦



浜波の引く音ばかり春の昼      黛 執



白虹の現れ消えぬ春の昼     松本たかし



保育器の足裏に墨春の昼      瀧 洋子



オムレツにケチャップをかけ春の昼       皆吉 司



猩々に糞投げられし春の昼     岡井省二

※猩々 /しょうじょう /ゴリラの和名



七いろの貝の釦の春の昼      山口誓子



春の昼母子爪剪る向きあひて    加藤楸邨

▲俳句画像.jpg



宅急便紐ゆるみ着く春の昼     毛利友美



春の昼樹液したたり地を濡らす   西東三鬼



やはらかに首立ててゐる春の昼   吉野裕之



オムレツはひよこ色して春の昼   竹村幸子



春の昼大きな籠の燃ゆるなり   和田耕三郎



どぜう屋の主下駄ばき春の昼    西堀貞子



青年の髭うつすらと春の昼     作田幸子



衰へて山河まぶしき春の昼     相馬遷子



船霊を抜きて船焼く春の昼     石嶌 岳



妙齢の息しづかにて春の昼     山口誓子



人が来て骨寄せてゐる春の昼    大屋達治



回る木馬一頭赤し春の昼      西東三鬼



同じ字を砂に書きつゝ春の昼    山口誓子



庭石を子の字はみだし春の昼    杉本 寛



瞳黒き女紅煮る春の昼       吉野義子



何もせぬ我が掌汚るる春の昼    右城暮石



春の昼喪服の中のししむらも    藤田湘子



春の昼遠松風のきこえけり     日野草城



摺鉢に木の芽を摺りて春の昼    田中冬二



山うどの匂ひかなしき春の昼    田中冬二



蜜蜂を飼ひて裾野の春の昼     田中冬二



天日の近づきしとき春の昼     井沢正江



目を閉じて運ばれてゆく春の昼   森田智子



春の昼生傷をもち横たわる     森田智子



春の昼かかる奈落もあるとおもふ  柿本多映



髪に火がちりちり及ぶ春の昼    坪内稔典



縄の匂いの男が揺れる春の昼    坪内稔典



蜜掬ふ匙の重さや春の昼      藤田湘子



春の昼犬の子階を下りきたる    下村槐太



春の昼小鳥に何か口移し     上田五千石



食堂(じきどう)に松風通る春の昼  桂 信子



柩車過ぎまた古町の春の昼    伊丹三樹彦



白雲の人の居を訪ふ春の昼    鷲谷七菜子



天日の近づきしとき春の昼     井沢正江



憂ひなきがごとくありけり春の昼  安住 敦



湯あがりの素顔したしく春の昼   日野草城



この部屋に何用だつけ春の昼    渡辺善夫



 
自作俳句アルバム〜春の昼〜


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