3月の例句集

〜植物〜

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◆ 初桜 ◆
34春》植物



初桜老舗に飾る菓子木型     鈴木フミ子

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これはこれはあちらこちらの初桜  正岡子規



むらさめに光る蔵町初桜     藤井寿江子



人はみななにかにはげみ初桜   深見けん二



人混まぬ朝の大仏初桜      石井とし夫



人知らぬ近道寒し初桜       羅蘇山人



初ざくら音階練習いつまでも    仙田洋子



初桜つめたき山を川上に     神尾久美子



初桜二番桜も咲きにけり      正岡子規



初桜折しも今日はよき日なり    松尾芭蕉



初桜真白き船の進水す       柳沢君子



初桜若狭は雨の降りやすし    安田三代子



初桜蕾したがへ楚々として    佐藤ともえ



初桜長き看取りを幸とせむ     中島京子

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初桜風来れば又そはそはと     高澤良一



初花に女鐘つく御寺哉       小林一茶



初花に山の寒さの朝月夜      青木月斗



初花の一枝にしまき雪つぶて    加藤耕子



初花へ母を連れ出す車椅子     住藤信子



初花を見つゝ来にけり豆腐売    松瀬青々



咲き乱す桃の中より初桜      松尾芭蕉



山門の奥に寺無し初桜       藤野古白



旅人の鼻まだ寒し初ざくら     与謝蕪村



時鳥鳴くや木曽路の初桜        素山



甘酒の器が暖し初桜       遠藤はつ



浜に火を焚けば濃き色初桜     茨木和生

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◆ 桜草 ◆
34春》植物



我が国は草もさくらを咲きにけり  小林一茶



市へ行く植木車や桜草       正岡子規



桜草灯下に置いて夕げかな     富田木歩



わがまえにわが日記且つ桜草  久保田万太郎



たばこ屋の小さき窓の桜草    大久保橙青



カーテンの裾かるく来る桜草   三浦十八公



カーテンと玻璃とのあひだ桜草   森田 峠

※玻璃 ハリ=この句ではガラス戸の意



夜の部屋に日向の色の桜草    片山由美子



海見ゆる窓に置きあり桜草     田中冬二



嫁ぐすぐ妊るあはれ桜草     篠田悌二郎



嫁のゐぬ日のさびしさの桜草    勝又一透

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桜草の野に東京の遥かかな     富安風生



子の机借りて文書く桜草     吉田とし子



桜草妻子が日射し惜しみつつ    橋本冬樹



放課後の兎当番桜草 竹川貢代



雨音に心ゆるべば桜草       中村汀女



桜草にはかに雪となりにけり  久保田万太郎



桜草コツプにふれし匙の音     井上 雪

※匙 さじ



 



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