1/6ページ目 ◆ 薄氷 @ ◆ 2春》地理 薄氷やひとりたのしき鳰 石田波郷 ▲一句/5点画像▼前へ/次句画像4点へ 薄氷の裏を舐めては金魚沈む 西東三鬼 薄氷や下校の子らを田のとどむ 石川桂郎 薄氷や住民票にわれ一人 岡本 眸 薄氷や柄杓噛まれて居たりけり 冨谷季代女 薄氷や魚も焼かずに誕生日 石橋秀野 ※(1909年2月19日-1947年9月26日) せりせりと薄氷杖のなすまゝに 山口誓子 ひつぢ田や青みにうつる薄氷 小林一茶 会ひたくて逢ひたくて踏む薄氷 黛まどか 古びゆく家薄氷を四方にせり 松村蒼石 大沼の薄氷に月さしにけり 横田あつし 指一つにて薄氷の池動く 後藤比奈夫 日暮まで山かげの田の薄氷 長谷川 櫂 薄氷の中より草の立上る 星野 椿 旭のつと池の薄氷さゞめける 西山泊雲 昼からは薄氷解ける音の沼 石井とし夫 母逝けり薄氷に陽はとどまらず 山田みづえ 浮くや金魚唐紅の薄氷 正岡子規 田の薄氷きらりと葬の人あそぶ 中 拓夫 白日の薄氷ゆるくまはりけり 中田 剛 薄氷に神の眠りのまだ覚めず 野沢節子 薄氷のうすくれなゐの朝ありぬ 鷹羽狩行 薄氷の光を舐める猫の舌 伍賀稚子 薄氷の岸より離れゆく日和 小島左京 薄氷の縁よりとけて傾ぎけり 赤澤新子 薄氷の草を離るる汀かな 高浜虚子 ◆ 薄氷 A 春氷 ◆ 薄雪をのせし薄氷銀閣寺 右城暮石 薄氷をさらさらと風走るかな 草間時彦 薄氷を昼の鶏鳴渡りゆく 野澤節子 薄氷を踏みて或る日の夕景色 桂 信子 薄氷照りかげりして神の池 小原菁々子 薄氷をくるりと廻す蘆の角 太田土男 薄氷踏みて試験のをはりたる 佐藤美恵子 八方の晴れ尽したる春氷 廣瀬直人 守り札授かりて踏む春氷 木内彰志 文明の興り亡べり春氷 田中裕明 春氷むかしむかしも闇の田に 廣瀬直人 藁しべを引くや着ききし春氷 岡井省二 うすらひをゆつくり跨ぎ和菓子店 丹沢亜郎 うすらひをつつつつと鶸浄瑠璃寺 高澤良一 せきれいやうすらひのはしみづがのる 佐藤喜孝
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