2月の例句集

〜時候〜

8/10ページ目

 


◆ 雨水 ◆
2春》時候



北国の嶺に雪ふる雨水かな     角川春樹

一句/3点画像▼前へ/次句画像2点へ



地に降りて雀濡れゐる雨水かな   池田秀水



大楠に諸鳥こぞる雨水かな     木村蕪城



藻を焼いて浜の煙れる雨水かな   棚山波朗



鵯の尾のずぶぬれてとぶ雨水かな  原 石鼎



桑の瘤芽吹くきざしの雨水かな   芋川幸子



墨堤に人ごゑひびく雨水かな   喜多みき子



渓川の石走らすも雨水かな     山根和子



並びゐる土器の耳立つ雨水かな  上田日差子



雨水てふ佳き日ありけり母微笑  上野さち子



鉢物のさっと水吸ふ雨水かな    佐藤一城



落ちてゐし種ふくらめる雨水かな        滝沢伊代次



 




雨 水
Usui



       
    如 ポ
    雨 リ
  雨 露 タ
  水 打 ン
  か ち ク
蝉 な 当 に
海   て  
       
       







 
◆ 春めく ◆
23春》時候



春めくと人は堤の上を行く     椎橋清翠

一句/3点画像▼前へ/次句画像2点へ



午後からの春めく山の匂ひかな   田口冬生



春めくといふ言の葉をくりかへし       阿部みどり女



春めくと梯子の上で父が言ふ    菖蒲あや



春めくや人の噂を尼もする    小林千代子



春めくや先づ研ぎに出す花鋏   古賀まり子



春めくや真夜ふりいでし雨ながら 軽部烏頭子



春めくや藪ありて雪ありて雪    小林一茶



柳ありて春めく早し水辺宿     島田青峰



美しき奈良の菓子より春兆す   殿村菟絲子



ビル街の日替りランチ春めきぬ   伊東白楊



山々ややっと春めき直暮る     小林一茶



春めくや鳩も夜ふかしして駅に   半澤正子



春めきて水嵩ましぬ吉野川     小林一茶



春めきて眼に直なるは麦の畝    飯田蛇笏



枯葎やうやく刈られ春めきし  長谷川かな女



土の香の濡れて春めく庭なりし   稲畑汀子



裁鋏春めく布地やはらかし    岡田晏司子



春めくを語り見舞に居すごしぬ   荒井正隆



さざなみの春めく田川貨車長し   伊藤敬子



遠雷ののちの夜風の春めく日    飯田龍太



林中に小径幾筋春めきぬ     小川田鶴子



春めきて昨日と同じ雨ならず    岩垣子鹿



遠浅の海と聞くさえ春めきて    高澤良一



 




春めく
Harumeku



    鳴 猫
  春 る の
  め 窓 鈴
  き ガ  
  ぬ ラ  
蝉   ス  
海      
       
       







[指定ページを開く]

←前n 次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ