2月の例句集

〜植物〜

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◆ 海苔 @ ◆
冬12 1 /23春
植物



一番星二番星海苔漉きいそぐ    有働 亨

一句/6点画像▼前へ/次句画像5点へ



この辺の人気は荒し海苔を干す   高浜虚子



ぬつと出る海苔干す露路の白帆かな        藤野古白



ひと〆の海苔の軽ろさや日脚伸ぶ        鈴木真砂女



ふかぶかと顔をつゝみて海苔採女        大橋櫻坡子



一番星二番星海苔はげみ漉く    有働 亨



内海の波を一と切れ海苔乾く   百合山羽公



内海も雪ふる日なり海苔あぶる  百合山羽公



初島のまはり平らに海苔の粗朶   古賀菊枝

※粗朶 そだ 海底に突き刺し海苔網を何枚も吊るす竹。潮の高さに合わせて網の高さを調整



命綱結びて能登の海苔掻女     松前暁歩



品川の路地の海風海苔を干す    井沢正江



噛み当つる身のおとろひや海苔の砂        松尾芭蕉



声高に海苔漉き小屋へ回覧板   赤松シゲ子



引潮に洲の見えて来し海苔掬ふ   星野立子



夜上りのつゞかぬ晴や流れ海苔  大場白水郎



大海に流れむとする海苔を採る   前田普羅



女人過ぐ海苔簀の海苔の艶増して  楠本憲吉



岩海苔や家事を離れし一夜過ぐ   武田光子



岩海苔を採りをりはなればなれにて        森田公司



岩海苔を掻くや身近に鵜を浮かせ        鈴木真砂女



岩海苔を掻けばたまたま霰来て  鈴木真砂女



島からの文のしめりや海苔の塩     蝶夢



干海苔の簀離るゝ音や冬日南    吉田冬葉



悴みて海苔漉き了へし窓白む   長谷川史郊



断崖にすがるよしなし海苔採舟  橋本多佳子



日と直結海苔工場に何も置かず   右城暮石



日をのせて浪たゆたへり海苔の海  高浜虚子



 
◆ 海苔 A ◆



海苔干すや船出払へる磯日和   高橋淡路女



春の夜や海苔の香走る台所    青木薫風郎



朝日拝す海苔掻ひとり立つ海に  百合山羽公



水よりも風が痛しと海苔掻女   冨士谷清也



海苔あぶる手もとも袖も美しき   瀧井孝作



海苔を漉く手頸枯木の如き母    品川鈴子



海苔乾くしづかな音や木瓜の花  小原菁々子



海苔剥ぐや老は坐りてねんごろに        五十嵐播水



海苔売女出雲もはての関訛     木村蕪城



海苔干して維新開港のこと遠し   福田蓼汀



海苔干すや春まだ寒き海のいろ  高橋淡路女



海苔干すをわが家の玻璃に見飽きたり      山口波津女



海苔採を見に出る舟の火鉢かな   野村泊月



海苔洗ふや淡雪消ゆる水の面  長谷川かな女



海苔掻きの礁にはりつき濤と雪   西村公鳳



海苔掻の去りたる岩の暮るるのみ  大串 章



海苔掻の去りて白波立ちそめし   野村泊月



海苔掻女一枚岩に寄り合へり   澤崎ゆきえ



海苔掻女小笊手に手に浜言葉   加藤あき江



海苔掻女濡れ手をかざす磯焚火  高橋淡路女



海苔洗う人ら憩えり夜の焚火    古沢太穂



海苔粗朶の中を走るや帆掛船    正岡子規



海苔網を押しあげてゐるうねりかな        斎藤梅子



海苔育つ雲仙噴煙真向かひに    石田慶子



海苔舟のあまた出てゐて春の雪   野村泊月



海苔舟のつゞいて通る宿の前   五十嵐播水



海苔粗朶に汐引く砂の鴉かな    高木晴子



 




海 苔
Nori



       
    箱 海
  夫 に 苔
  婦 ミ そ
  景 レ だ
    | の
蝉   の  
海      
       
       











海 苔
Nori



    突 太
  海 く 陽
  苔 小 を
  ビ 屋  
  | 干  
蝉 チ し  
海   や  
       
       










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