2月の例句集

〜植物〜

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◆ 梅 B ◆
2春》植物


降る雪に紛ぎれ梅咲き和紙の村   西村公鳳

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盆梅のとぼしき花を日にあてぬ   中尾白雨



盆梅を新刊におく書店かな     吉崎礫川



三日雨四日梅咲く日誌かな   夏目漱石(29)



同じ紙三世も漉きて梅咲くよ   百合山羽公



晩節のごと一輪の梅ひらく     手塚美佐



梅ひらく出あえるひとのあと幾人  岡崎淳子



梅咲いて彫物古し山社       藤野古白



梅咲いて昔のまゝに畑あり     松藤夏山



梅咲くと厨子を出でたる仏たち    黛 執



盆梅を戸口に並べ理髪店      石丸泰子



梅咲くやあはれことしももらひ餅  一茶(46)



梅咲くや傾斜にすがる畑作り    相馬遷子



梅咲くや酒屋へ一里黄泉へ二里   穴井 太



梅咲て奈良の朝こそ恋しけれ  夏目漱石(29)



梅散て又大仏の寒げなり      正岡子規



梅散りて白磁の鉢の夜夜ひとり   横光利一



雪ばかり降りぬ梅散るあとも見ず  及川 貞



青空に触れし枝より梅ひらく   片山由美子



床の梅散りぬ奈良茶をもてなさん  正岡子規



 
◆ 金縷梅 万昨 まんさく ◆
2春》植物



金縷梅や留守居のごとき昼餉して  手塚美佐



金縷梅の花咲く下の川普請     田中冬二



金縷梅やのつたりと出て雲氷る   中拓夫



万作やゆるびそめたる海の紺    行方克己



万作の花の貧しき黄色かな    倉田紘文吉



兆の糸を繰り出す花まんさく   佐藤美恵子



万作が咲くよ咲いたと啼きかはし  清水径子



まんさくの花びらよぢれ多喜二の忌 渡辺 潔



まんさくや回収の日の段ボール  阿部ひろし



まんさくや人の気配の座禅堂    阿部紀子



まんさくのはなびらてんやわんやかな         山口 速



まんさくや里人のみな若からず   池田草曷



まんさくや癒えて失ふ長眉毛    水上陽三



まんさくのしじまや渓の昼餉どき 桑田眞佐子



まんさくや町に映畫を見にゆけり  中原道夫



まんさくや庫裏を出入りの割烹着  古賀直子



まんさくやあまねきものに日の光  鷹羽狩行



まんさくや渓風かたき紙干場    鈴木漱玉



まんさくや小雪となりし朝の雨  水原秋桜子



 




まんさく
金縷梅
万昨
Mansaku


       
    サ ま
  鈴 ッ ん
  の シ さ
  鳴 戸 く
  り 軽 に
蝉   し  
海      
       
       










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