1/2ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ちゃんちゃんこ◆冬》生活 そっと手を通す形見のちゃんちゃんこ 川口咲子 ちゃんちゃんこ一日畦にぬぎ置きて 三栖ひさゑ ちゃんちゃんこ着ても家長の位かな 富安風生 ちゃんちゃんこ着て坊守の鐘を撞く 阪田ひで ちやんちやんこ着て島を出ることもなし 田村いづみ ▲俳句画像jpg ちやんちやんこ着て神頼み長かりき 高澤良一 ちやんちやんこ着て遊びゐる仔熊かな 木村奇行 ちやんちやんこ鼻眼鏡して竹を編む 宮下邦夫 ひとり夜を更かすに慣れてちやんちやんこ 蛯江ゆき子 内仕事肩になじんでちゃんちゃんこ 神坂光生 内子座の桟敷にならぶちやんちやんこ 佐野雪子 土産屋の童女含羞むちやんちやんこ 穂坂日出子 大学を出て山男ちやんちやんこ 福田蓼汀 奥の手の泣いてばかりやちやんちやんこ 秋元不死男 山深く日向を愛しちやんちやんこ 村越化石 年きけばちやんちやんこより指出して 長谷川双魚 ▲俳句画像jpg 強がりの背中に似合ふちやんちやんこ 安斉君子 悪評やパジャマに羽織るちやんちやんこ 加藤一智 拾ひたる命大事にちゃんちゃんこ 太田蔵之助 看護婦に病名を聞くちゃんちゃんこ 東浦津也子 ▲俳句画像jpg 窯ぐれで終る一生ちやんちやんこ 平野平洲 竹の主河童百図のちやんちやんこ 椎橋清翠 職退きて只の親爺のちゃんちゃんこ 高澤良一 肩のへん軟らかすぎるちやんちやんこ 阿波野青畝 走り寄るでんわの切れてちやんちやんこ 小須田利子 農を継ぐ子に着せたしとちゃんちゃんこ 竹内てる子 食薄くなりしと思ふちやんちやんこ 石塚友二 鯛の目を口つけて吸ふちゃんこ ながさく清江 ◆どてら◆ ひさびさに褞袍を着しにつかれけり 川島彷徨子 みごもりてますます好きな褞袍かな 仙田洋子 一二泊して友誼よき褞袍かな 飯田蛇笏 声高に湯の町をゆく褞袍かな 渋澤渋亭 変身が好き早速の宿褞袍 嶋田摩耶子 夜の客に褞袍姿を詫びて会ふ 井上木子 山茶花を愛す褞袍にくつろいで 遠藤梧逸 ▲一句画像▼選句画像 干してある褞袍の裏の淋しき赤 福神規子 平熱と体温計を振る褞袍 高澤良一 悪知恵を授けて行きし褞袍かな 天野小石 招かざる客なり褞袍のままで会ふ 北野民夫 据膳に褞袍崩るゝばかりかな 清水基吉 新らしき褞袍を着るやクリスマス 日野草城 昨今のこころのなごむ褞袍かな 飯田蛇笏 病み坐る人や褞袍に顔嶮し 高浜虚子 病み暮らす月日も古りし褞袍かな 稲田都穂 百日の病躯包みし褞袍脱ぐ 景山筍吉 祖母よりの父の遺品の褞袍干す 矢口由起枝 綻(ほころび)の坐りかくれし褞袍かな 安達緑童 脱いである褞袍いくたび踏まれけり 波多野爽波 褞袍著し膝が机につかへけり 山川能舞 骨折の片手通さぬ褞袍かな 大森羽青 てつちりや犬の匂ひのどてら着て 佐々木六戈 どてらの手遠くで動き竹瓮編 草間時彦 ※竹たっぺ 竹製筒型の魚捕り道具 どてら着てすわれば猫のすぐ膝に 河野照代 どてら着て籠れば日の目うとくなる 太田鴻村 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
友達に教える [編集] 無料ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成は@peps! |
