11月の例句集 ブック

〜天文 地理〜

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◆ 冬田 ◆
11冬》地理


いぬころの道忘れたる冬田かな   尾崎放哉



たそがれを待ちて見にゆく冬田あり       相生垣瓜人



つらつらと雁並びたる冬田かな   正岡子規



はすかひに人歩みくる冬田かな  鷲谷七菜子



ランプさけて人送り出る冬田哉   高濱虚子



一つ家の窓明いて居る冬田かな   尾崎放哉

一句画像選句画像



今日売りし冬田のみちを酔ひ戻る  藤原塔鬼



冬田ゆく汽車や紺いろのわが座席  桂樟蹊子



冬田打つ母は白髪しかと結ひ    内田長舟



冬田打つ産土神に見守られ     田中政子



冬田打ひとり去らねば野は暮れず        藤原たかを



冬田打みづからの影深く打ち    藤井 亘



冬田見るうちにも星のふえて来る        相生垣瓜人



冬田越しに巷つくれる灯かな    富田木歩



冬田道一列歩行の仲間たち     原子公平



冬田道火を焚いてゐてしづかなり       久保田万太郎



冬田風一戸のまへに一戸殖ゆ   百合山羽公



刈株に鶺鴒下りる冬田哉      寺田寅彦



刈株の濡るるひかりの冬田かな         長谷川素逝



子を負うて冬田の星を見に行けり  関戸靖子



家にても見ゆる冬田を見に出づる        相生垣瓜人



家の向き日なたとなりし冬田かな  臼田亞浪



家めぐる冬田の水の寒さかな    正岡子規



御針子の窓に一枚冬田かな     前田普羅



昼火事に人走りゆく冬田かな    佐藤紅緑



朔日を紡績休む冬田かな    長谷川零餘子



汽車道の一段高き冬田かな     正岡子規



猫追へばどこ迄も逃げる冬田かな  籾山柑子



白鷺にしばらく冬田明りかな    澤村昭代



稲架の脚ふかく冬田に入るを見る  萩原麦草



脚高く鴉吹かるる冬田かな     石原舟月



行く我に星も従ふ冬田かな     西山泊雲



冬の田に消ゆるピアノの音惜む   山口誓子



冬の田の馬上にすくむ影法師    松尾芭蕉



冬の田も遊べり鶏と犬を容れ    鷹羽狩行



 




冬 田
Fuyuta


       
    冬 下
    田 校
  煙 に 児
  か 集 を
  な む  
蝉      
海      
       
       









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