6/7ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 枇杷の花 ◆ 花枇杷 11冬》植物 飼ふとなく棲みつきし犬や枇杷の花 吉田冬葉 ▲俳句画像jpg くちそそぐ花枇杷鬱として匂ひ 橋本多佳子 また空を噴煙とほる枇杷の花 大岳水一路 二階にはあまり上らず枇杷咲けり 舘野たみを 帰化人の住居淋しき枇杷の花 撲天楼 日に幾度郵便局へ枇杷の花 藤田あけ烏 晩年の帰る地もなし枇杷の花 皆川白陀 枇杷の花休息もまたわがつとめ 古賀まり子 枇杷の花暮れて忘れし文を出す 塩谷はつ枝 枇杷咲きぬ面影知らぬ生母の忌 林翔 枇杷咲くやくろずむ梁の聖母像 原 俊子 枇杷咲くや下船の列のすぐに尽き 西村和子 枇杷咲くや村長耶蘇とうとまれて 大谷句佛 枇杷咲くや百姓馬の毛を刈りぬ 仲岡楽南 枇杷咲けり街音ここも止む間なし 中村汀女 棲みついてここがふるさと枇杷の花 笹本千賀子 母を見て旅心なし枇杷の花 大谷碧雲居 枇杷咲いて長き留守なる館かな 松本たかし ▲俳句画像jpg 水汲みに僧が出てきぬ枇杷の花 星野麥丘人 淋しさもその淡さほど枇杷の花 斎藤道子 無住寺に人来る日あり枇杷の花 大峯あきら 父母も夫も在はすお寺や枇杷の花 長谷川かな女 父祖の地を終のすみかに枇杷の花 後藤澄子 生花に事欠く頃や枇杷の花 賀瑞 男合羽の女ゆく岬枇杷の花 武政郁 病む妻に嘘いくつ言ふ枇杷の花 能村登四郎 箒目は人住むあかし枇杷の花 大岳水一路 硝子戸に月のぬくもり枇杷の花 矢島渚男 故郷に墓のみ待てり枇杷の花 福田蓼汀 花枇杷に手拭落す温泉宿かな 長谷川かな女 水汲みを寒むがりぬ枇杷咲き初めて 大須賀乙字 枇杷の花霰はげしく降る中に 野村喜舟 ▲俳句画像jpg [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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