2/7ページ目 ◆山茶花@◆ 山茶花にあるは霙の降る日かな 河東碧梧桐 山茶花に入日を惜しむ時津風 飯田蛇笏 山茶花に月の霰やそゞろなる 西島麦南 山茶花に犬の子眠る日南かな 正岡子規 山茶花に魚板もやさし女寺 石川桂郎 山茶花のくれなゐひとに訪はれずに 橋本多佳子 ▲俳句画像jpg 山茶花のこぼれけり菊の枯るる上に 森 鴎外 山茶花の折らねば折らで散りに鳧 夏目漱石 ※ 鳧 けり 山茶花のこぼれしのみの朝のちり 植山露子 山茶花のこぼれつぐなり夜も見ゆ 加藤楸邨 山茶花のこゝを書斎と定めたり 正岡子規 山茶花のしぐるる花のみな平ら 皆吉爽雨 たえず散ることに山茶花美しく 田中ひなげし ポストヘの径吾が径に山茶花散る 細見綾子 冷かや山茶花こぼる庭の石 室生犀星 ▲俳句画像jpg 垣越しに山茶花散りし小溝かな 寺田寅彦 夕焼のうすれ山茶花も散りゆくか 渡邊水巴 多摩川が見え山茶花に煙草買ふ 渡邊水巴 女家族は紙屑多し山茶花散る 中村草田男 山茶花のをはりしほらし春の雪 松岡青蘿 山茶花の一とたび凍てて咲きし花 細見綾子 山茶花の咲いてことしも師走かな 久保田万太郎 山茶花の垣めぐらして接骨医 浜野ゆかり 山茶花の垣根に人を尋ねけり 正岡子規 山茶花の大樹花満つ鶴の村 野見山朱鳥 山茶花の実のはじけけり年用意 小澤碧童 ▲俳句画像jpg 山茶花の実のひわれけりくれの秋 小澤碧童 山茶花の散りしく月夜つづきけり 山口青邨 ◆山茶花A◆ 山茶花の散りたまりつつ夕月夜 中村秋晴 山茶花の散る月光に畳職 黒田杏子 山茶花の日ねもすちりて盛りかな 石原舟月 山茶花の日向ぬくさや冬の蜂 西山泊雲 山茶花の暮れゆきすでに月夜なる 水原秋櫻子 山茶花の根もとの夕日掃きにけり 西山 誠 山茶花の紅ふくむ雪雫して 筏井竹の門 ▲一句画像▼選句画像 山茶花の終りの寒さ降り出せり 伊藤京子 山茶花の縁にこぼるる日和哉 正岡子規 山茶花の花のこぼれに掃きとゞむ 高浜虚子 山茶花の花屑を溜め組紐屋 飴山 實 山茶花の莟こぼるる寒さかな 芥川龍之介 山茶花の蕾そろひぬ初時雨 山口青邨 山茶花の長き盛りのはじまりぬ 富安風生 山茶花は年をとる花夜も咲く 和知喜八 山茶花は漱石の花一枝折る 草間時彦 山茶花を散らしに虻が来てゐたり 永井龍男 山茶花を散らし天丼とどきけり 小菅高雪 山茶花を雀のこぼす日和哉 正岡子規 月夜にも山茶花がちる止めどなし 細見綾子 深夜帰宅山茶花踏絵の如く踏み 楠本憲吉 玻璃越しの雨山茶花に鳥の来る 金尾梅の門 石のころもに山茶花ちりぬ地蔵尊 中 勘助 福笑山茶花散らすごとくなり 中島月笠 薄氷や山茶花散り込む手水鉢 寺田寅彦 蟹を煮て山茶花しぐれとなりにけり 吉田紫乃 返信や山茶花がまた咲きました 角川春樹 霜を掃き山茶花を掃く許りかな 高浜虚子 逝く鸚鵡抱いてさざんかしかみえぬ 渋谷 道 ※鸚鵡 おうむ [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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