1/8ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 初明り ◆ 淀川の水の碧に初明り 青木月斗 聖鐘や海へひろがる初明り 朝倉和江 独居して竹四五本の初明り 野澤節子 八ケ岳まづ一峰の初明り 宇都木水晶花 初明りたてがみ白き三春駒 高木公園 初明りふたり暮しのひとり起き 高島筍雄 初明り不条理をもて稿終る 鈴木六林男 金魚田の十字の畦の初明り 木村蕪城 舟小屋の柱は丸太初明り 川上季石 初明りわが片手より見え初むる 長谷川かな女 湖のひろがりてゆく初明り 佐藤梧林 老母と寝る二夜の寝息初明り 安井昌子 初明り粉乳へ挿す銀の匙 田川飛旅子 初明り山河を前のわが庵 阿部みどり女 誰か早やポンプ使ひし初明り 阿部みどり女 除雪車の通りし道に初明り 関 秀子 雨戸繰る一枚づつの初明り 高久フミ 岩窟にどよもす浪に初明り 福田蓼汀 ちちははも夫も佛や初明り 上野章子 初明りそのままいのちあかりかな 能村登四郎 紅失せて童女の寝顔初明り 平畑静塔 住み古りて霜すさまじき初明り 殿村菟絲子 保育器に未熟児眠る初明り 佐野たけ子 カーテンの隙一寸の初明り 滝 春一 初明りあしたの雪の田に里に 徂 春 たらちねの母を立たする初明り 染谷多賀子 母と我の座がかはりをり初明り 中嶋秀子 明星いまだ金色保つ初明り 相馬遷子 八十路半ば胸の奥まで初明り 水原秋櫻子 明治百又一年の初明り 下村ひろし 富士と我隔つものなき初明り 手島靖一 島びとの潮汲む磯の初明り 宮原双馨 伎芸天かしげる面に初明り 石川魚子 雪山の初明りして狐罠 小坂順子 堰を越す水のとらへし初明り 木下夕爾 さきがけて鶲の声の初明り 田村木国 ▲俳句画像jpg 影といふものまだ曳かず初明り 鷹羽狩行 魚の夢に青く染まりし初明り 大島雅美 真名鶴の声こんこんと初明り 白澤良子 初明り大宍道湖を展べんとす 西本一都 面の眼の穴の常闇初明り 田村了咲 水尾引いてをりたるは鳰初明り 石井とし夫 初明りかがやける手を子に与ふ 今瀬剛一 焼あとに富士しづまりし初明り 中川宋淵 鶏鳴のめぐる一木初明り 原 裕 柊の一樹を通る初明り 野沢節子 勲章の重さ老躯の初明り 芥川龍之介 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
友達に教える [編集] 無料ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成は@peps! |