2/2ページ目 ◆ 冬の雁 寒雁 ◆1冬》動物 誰かまづ灯をともす町冬の雁 飴山 實 冬の雁くろがねの空残しけり 伊藤通明 冬の雁の腹まざと見しさびしさよ 安住 敦 寒雁の声そろひ落つ母の上 細川加賀 冬の雁生死知れねばあきらめず 安住 敦 伊勢の田の芥に下りて冬の雁 河東碧梧桐 寒雁の声岬風に消えにけり 大須賀乙字 寒雁の声のみ湖のまくらがり 森田 峠 馭者あふぐ見れば寒雁わたるなり 皆吉爽雨 寒雁の一羽おくれて四羽の空 野沢節子 寒雁のつぶらかな声地におちず 飯田蛇笏 寒雁のほろりとなくや藁砧 原 石鼎 冬の雁満州浪人の叔父ありし 高千夏子 寒雁のさすらひの列一文字 佐藤国夫 冬の雁空に鼓動をのこしつつ 三嶋隆英 冬の雁声届かねば手をあげて 福永耕二 寒雁の高々ゆくを誰に告げむ 岸田稚魚 寒雁の翅に暮色は重からずや 大野林火 寒雁や終章は人死ににけり 大石悦子 寒雁のしんがり行くは泣けるなり 齋藤愼爾 捨てつくしたる明るさの冬の雁 齋藤愼爾 冬の雁世の片隅になれの果 島 将吾 山脈が尽きて乱れし冬の雁 対馬康子 蜆かく舟も見えずよ冬の雁 河東碧梧桐 寒雁や一物もなき大干潟 百合山羽公 寒雁の行方やあまりにも高し 岸風三樓 絵を売りに弟出て行く冬の雁 加倉井秋を 寒雁の一と声もなく遠くなる 大橋敦子 掌をみつつさびしくなりぬ冬の雁 加藤秋邨 冬の雁落ちたり後は知らざりき 鷲谷七菜子 野空ゆく寒雁をまつ水はあり 臼田亞浪
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