〜時候〜

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◆ 冴ゆる @ ◆



冴ゆる夜のかなしきものや鬼の面        加藤知世子

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ひとりゐて壁に冴ゆるや昼の影   富田木歩

※昼 晝(元字)



ふるさとの鯛かも知れず瞳の冴えて       鈴木真砂女



わがほとりもつとも冴ゆる花鋏  古賀まり子



チヤルメラやまだ宵の町月冴ゆる  石橋秀野



人去りて電燈冴える廣間かな    会津八一



冴ゆるまで静けき室に墨匂ふ    新井石毛



冴ゆる夜のレモンをひとつふところに       木下夕爾



冴ゆる夜の噴煙月に追ひすがる     静二



冴ゆる夜の瓦音ある礫かな      碧梧桐



冴ゆる夜の谺にひゞく汽笛哉    寺田寅彦



冴ゆる夜や乾び反りたる魚の鰭   上村占魚

※乾び からび



冴ゆる夜や拍手指揮者を引戻す   都筑智子



冴ゆる夜やネオンの一字欠けしまま       青木不二子



 



        
     わ み
   ホ か く
   | れ じ
   ム の 引
   発 冴 く
蝉  つ ゆ  
海    る  
        
        




 
◆ 冴ゆる A ◆



琵琶冴えて星落来る台かな     正岡子規


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※台 うてな



暮れ残る豆腐屋の笛冴え〜と   中村草田男



更け更けて人冴え渡る運坐かな   会津八一



曽根崎やむかしの路地に月冴えて 鷲谷七菜子



月の舟山に落ちんとして冴ゆる   百瀬美津



月冴えて夜鳴そば笛また通る    渋谷一重



月冴ゆるばかりに出でて仰ぎけり  高浜年尾



月冴ゆる石に無数の奴隷の名    有馬朗人



橋にきし目におのづから月冴ゆる  木津柳芽


えまさり湖の色ふかし      荻原井泉水



湖わたりきし白鷺の舞ひ冴ゆる  加藤知世子



湯を汲みて濡れし茶杓の冴えにけり        尾崎迷堂



机上冴ゆけふ一日を拠らざりし   大野林火



満月の冴えてみちびく家路あり   飯田龍太



灯を消してより鍋釜のあたり冴ゆ        小檜山繁子



物の音の冴える夜だ子も目をあいて        北原白秋



狐啼く声冴えざえと高嶺星    斎藤美智子



病む馬に蝋涙冴ゆる夜なりけり     碧水



竹冴ゆる今日鳥の影いくつ過ぎし    篤子



風荒き峠の菫冴えにけり      渡辺水巴



風冴えて魚の腹さく女の手     石橋秀野



鯉の金しづめし水の冴ゆるかな  鷲谷七菜子



鴎らに鷹を消したる空の冴え   上田五千石



霜除や月より冴ゆるオリオン座   渡辺水巴



 





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