〜天文 地理〜

7/8ページ目

 


◆ 雪催 ◆
冬》天文
「ゆきもよい」


雪催小家に住める友ばかり     石田波郷



火事跡のまた匂ひ出づ雪催ひ    鷹羽狩行



松過ぎや斑雪の上の雪催ひ     石田波郷



雪催ひ村のよろづ屋混みあひて   小沢梅鶯



明日分の薬はありて雪催      佐野笑子



干魚の眼の抜けてゐる雪催ひ    福井 登



織り上げて藍のにほへる雪催    根岸善雄



雪催ひまこと狢(むじな)の鳴く夜にて     馬場移公子



産月の馬屋見舞ふ灯や雪催     増田松枝



対岸の焚火わらへり雪催ひ     石原舟月



楢櫟枝を交へたる雪催       岸田稚魚



相逢うて仰くや路の雪催ひ     尾崎紅葉



長生きの猫の目蓋雪催      宇多喜代子



道急ぐ雪もありなむ雪催      清水径子



雪催雀の語り聴いてをり      村越化石



干鰈のはらの子あらは雪催ひ    高島筍雄



足かけて鮫裂く女雪催       加賀美子



雪催ふ琴になる木となれぬ木と  神尾久美子



幻聴は般若心経雪催ふ      田川飛旅子



火渡りを待つはつきりと雪催ひ   竹中弘明



雪平の底の火あかし雪催ひ     石田波郷



鳥も木もうたがひぶかく雪催   千代田葛彦



オホーツクの没日環なす雪催    澤田緑生



 




雪 催
Yukimoyoi


       
    さ 階
    ま に
  雪 よ を
  催 ひ る
  ひ 猫  
蝉   の  
海      
       
       








 
◆ 冬の雷 ◆
冬》天文


冬の雷街灯ぐらりねんざする    林 恒子



打ち込みしワープロの消ゆ冬の雷  竹中昭子



冬の雷家の暗きに鳴り籠る     山口誓子



繕ふは身のうちにあり冬の雷   小笠原照美



吾子の自負たしなむる夜や冬の雷  原 俊子



豚舎より仔豚跳び出す冬の雷    吉田霞峰



羽目板に木目渦まく冬の雷     菅 裸馬



決断に理由は要らず冬の雷     阪本謙二



泣き染まる赤児の裸冬の雷    赤松ケイ子



落語家の死が片隅の冬の雷     有馬朗人



 
◆ 寒雷 ◆
冬》天文


寒雷やセメント袋石と化し     西東三鬼



寒雷の後の日の出に海荒し    水原秋桜子



寒雷や雀群れ解きまた群るる   五領田幸子



寒雷や悪夢見てゐる人を見る    仙田洋子



寒雷の鳴つて晴れたる忌日かな   吉田冬葉



寒雷に濡れて未婚の香の木々よ   櫂未知子



 




冬の雷
Fuyunorai


       
    露 モ
    路 ノ
  冬 に ク
  の 輪 ロ
  雷 立 の
蝉   ち  
海   す  
       
       






[指定ページを開く]

←前n 次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ