かつきアン
生死の門

★2017年01月13日(金)
【おはよう♪さむいね〜 019号 ロウバイ 臘梅/冴ゆる /俳句の『かつきアン』発行】
 


◆ 臘梅 ろうばい ◆



臘梅に聴く風の音涛の音     青柳志解樹



臘梅の咲くゆゑ淡海いくたびも   森 澄雄



臘梅の香の一歩づつありそめし   稲畑汀子



臘梅や繭ごもる灯が山あひに   柴田白葉女



長命は退屈臘梅に目を向けて  阿部みどり女



臘梅と幾度も答へ淋しき日   阿部みどり女



臘梅の咲きうつむくを勢ひとす   皆吉爽雨



臘梅のかをりやひとの家につかれ        橋本多佳子



臘梅や枝まばらなる時雨ぞら   芥川龍之介



生きて会ふ地震一年の臘梅に   五十嵐 櫻



臘梅は挫けぬために匂ふ花   伊予田由美子



臘梅や不二にも重き空の青     三田逃水



臘梅や鉄の臭ひの埋立地     笹本カホル



臘梅や雪うち透かす枝のたけ   芥川龍之介



臘梅が咲き歳月の流れだす     家里泰寛



臘梅ややはらかき手を鍵盤に    仙田洋子



臘梅のこぼれやすきを享けにけり  林登志子








        
     臘 師
   つ 梅 の
   ゞ の 死
   る 花 よ
   実 を り
蝉  に    
海       
        
        


1月〜植物〜



◆ 冴ゆる @ ◆



冴ゆる夜のかなしきものや鬼の面        加藤知世子

一句画像選句画像



ひとりゐて壁に冴ゆるや昼の影   富田木歩

※昼 晝(元字)



ふるさとの鯛かも知れず瞳の冴えて       鈴木真砂女



わがほとりもつとも冴ゆる花鋏  古賀まり子



チヤルメラやまだ宵の町月冴ゆる  石橋秀野



人去りて電燈冴える廣間かな    会津八一



冴ゆるまで静けき室に墨匂ふ    新井石毛



冴ゆる夜のレモンをひとつふところに       木下夕爾



冴ゆる夜の噴煙月に追ひすがる     静二



冴ゆる夜の瓦音ある礫かな      碧梧桐



冴ゆる夜の谺にひゞく汽笛哉    寺田寅彦



冴ゆる夜や乾び反りたる魚の鰭   上村占魚

※乾び からび



冴ゆる夜や拍手指揮者を引戻す   都筑智子






        
     わ み
   ホ か く
   | れ じ
   ム の 引
   発 冴 く
蝉  つ ゆ  
海    る  
        
        



1月〜時候〜



 



今日みたいに澄み切った寒さを『冴える』『冴ゆる』と言いますよ〜。
『臘梅 ろうばい』は、とても香りが良い花♪

では、また。



09:50
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