かつきアン 生死の門 ★2017年01月12日(木) 【ブルブル…018号 冬芽 氷る 凍る B /俳句の『かつきアン』発行】 ◆ 冬芽 ◆ 細幹の冬芽の滲み出す如し 行方克己 人眠る頃も一気の冬芽かな 阿部みどり女 雪割れて朴の冬芽に日をこぼす 川端茅舎 木々冬芽凍のゆるみに濃紫 前田普羅 お降りの庭木冬芽を確かむる 瀧 春一 冬芽満つ涙ふかざる吾子の意志 平子公一 蒼天に冬芽満ちつつ山枯れたり 相馬遷子 句碑にある巌のぬくもり冬芽立つ 野中亮介 げんまんの思はぬ力冬芽立つ 大見川久代 大いなる冬芽飛雪が岳を消す 及川 貞 喪の家族三人冬芽の紅とあり 橋本榮治 「歓喜歓喜(フロイデフロイデ)」冬芽びつしり耳をたて 吉原文音 刃のごとき地中の冬芽思ふべし 正木浩一 磯菊の冬芽にとほき日の匂ひ 中澤 愛 冬芽に目和服にパスタ似合ひたる 金田咲子 冬芽見て筆の不精を守り神 小檜山繁子 冬芽また焔のかたち牡丹焚く 原 裕
◆ 凍る B ◆ 干足袋の日南に氷る寒さかな 大須賀乙字 ▲一句画像▼選句画像 廃船の凍て屯ろせり宿の前 阿部みどり女 引汐に小貝の氷る真砂かな 藤野古白 引返す山路これより凍ててをり 稲畑汀子 恋の血の高鳴つていま月凍る 仙田洋子 我が行く天地万象凍てし中 高浜虚子 子の鶴も親にならひて凍てはじむ 波多野爽波 子供らにいつまで鶴の凍つるかな 石田波郷 家の中に水氷る日や荷風読む 田川飛旅子 家影の水に落ちゐて暮れ凍てし 富田木歩 寒天の田にうす墨の山凍る 原 裕 天ぐさの洗ひ場の石濡れ氷る 田中冬二 天暗し一本杉や凍てゝ鳴る 芥川龍之介 05:20 コメント(0)/トラバ(0) [コメント / 俳句を投稿] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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