かつきアン
生死の門

★2017年01月10日(火)
【016号 寒北斗 冬北斗 /氷る 凍る A /俳句の『かつきアン』発行】
 

◆ 冬北斗 冬の北斗 寒北斗 ◆



窯火守る傾ぎて大き冬北斗    日比野里江



冬北斗この世に夫をとどめたし   井上 雪



生きてあれ冬の北斗の柄の下に   加藤楸邨



さらす身の十七文字寒北斗    吉田三千子



漁船出づ頭上煌めく寒北斗   大久保灯志子



光年といふものさしや寒北斗    吉原一暁



寒北斗死にはじめたる後頭部    栗林千津



 





        
     バ 湯
   寒 ケ の
   北 ツ ぼ
   斗 抱 せ
     く て
蝉    児  
海    の  
        




◆ 凍る A ◆



凍つる夜や子の諳んずる賢治の詩        佐藤美恵子

一句画像選句画像



光年に病むは一瞬星凍つる     立川華子



公魚のひらひらと釣れすぐ凍てぬ        小林黒石礁



公魚は針はづされてすぐ凍てぬ   江中真弓



冬ざれてたましひ氷るあしたかも        日夏耿之介



冬の日やとけては氷る忘れ水      一鼠



冬の日や馬上に氷る影法師     松尾芭蕉



冬の月母と子の距離凍てついて   河野静雲



凍つるならいまの心のまま凍てたし       長谷川秋子



凍つる夜のなほありつつもすでに春        下村梅子



凍つる夜のふところにあり子の寝息        皆川白陀



凍つる夜のビルの壁画の未来都市        和田耕三郎



凍つる夜の一つの乳房あたためよ  栗生純夫



凍つ山と背中合せに山家の灯    村越化石



凍てあがる万象の冷え葱をぬく   長迫貞女



凍てきれずあり滝音の乱れざる  鷲谷七菜子



凍つる夜の信号機のみ点滅す   西山すみ子



凍てし土掘りつつ身をば隠しける  野澤節子



凍てし外へすつぽり頬を包む朝   高木晴子



凍てし髪の綿屑知らで夕餉かな   渡辺水巴



凍てる夜や妻にもしひる小盃    森川暁水



凍てる廊にころび哭きけり声あげて      長谷川かな女



凍てをふみ気安く墓地をただ通る  飯田蛇笏



凍て土を漕げばきしきし車椅子   山田百穂



凍て埃り裏街道は初大師      石原舟月



凍て空に声を残して移民発つ   五十嵐播水



凍て虫をくはへとびたる鶲かな  吉岡禅寺洞



凍て蜜柑少し焙りてむきにけり   篠原鳳作



凍て蝶のきらめき渡る山湖かな   中川宋淵



凍て街路ちらばる命拾ひあふ    飯田蛇笏



凍る夜の人鎮まれば猫猛る   長谷川かな女



凍てきびし屋上ネオン雲に映え   飯田蛇笏



 
※訂正/凍る/は、時候のページへ移動しました。


大相撲なかなか面白いです。



06:04
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