かつきアン
生死の門

★2017年01月07日(土)
【013号 福寿草 寒の月/俳句の『かつきアン』発行】
 

◆ 福寿草 ◆

(新暦では2月以降咲くものを旧暦正月用に合わせ、温室栽培して新暦1月に売られる。よって掲載句は、混載していても自然のものと温室ものの区別は可能と思う。写真は自然の開花を2月中に写したもの)
★ 福寿草の写真



下町や軒端の鉢の福寿草      石塚友二



福寿草ひらきてこぼす真砂かな   橋本鶏二



福寿草母なる子なる蕾かな     山田弘子



福寿草雪しりぞきしところより  永田耕一郎



片づけて福寿草のみ置かれあり   高浜虚子



日の障子太鼓の如し福寿草    松本たかし



指揮棒を福寿草に振るわたし    五島エミ



福寿草の日向に母を連れ出して   伊藤通明



福寿草咲いてもわたしは嫁きませぬ       八木三日女



針山も日にふくらみて福寿草    八染藍子



もつさりと言ふも目出たし福寿草        殿村菟絲子



わが好きの数の七つの福寿草   五十嵐播水







        
        
     干 紙
     し 漉
   福 場 き
田  寿 に の
中  草 咲  
冬    け  
二    る  
        
        
        




俳句画像5点

◆ 寒の月 @ ◆



寒の月しきりに雲をくゞりけり        久保田万太郎

俳句画像jpg



病む父のありての家路寒の月   深見けん二



カーテンを引き残したる寒の月   湯浅典男



遮断機の影身を下る寒月光     桂 信子



漁港過ぐ寒月列車と同じ速さ    川村紫陽



寒月光背後見ずとも貨車通る    桂 信子



寒月光われより若き父ふりむく   眞鍋呉夫



寒月下灯の濁りたる電車行く   中村草田男



寒月下子の落書を踏み戻る     香西照雄



寒月下その鉄蓋を誰も踏み    加倉井秋を



寒月を網する如き枯枝かな     高浜虚子



寒月を絡んで巨樹の枝こまか    野村泊月



寒月をまたぐに惜しき潦      桂 信子

※潦 にわたずみ 水溜まり



 





06:28
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