かつきアン 生死の門 ★2017年01月05日(木) 【012号 寒の入//俳句の『かつきアン』発行】 ◆ 寒の入 @ ◆ 鮭鱒の孵化のさかりや寒の入 河東碧梧桐 http://pixio.jp/2QZER96l/ ▲俳句画像jpg 黒松の幹の粗さや寒に入る 森 澄雄 雪山に水ほとばしる寒の入り 飯田蛇笏 山はみな無愛想なり寒の入り 小林一歩 風よりも透けば死すべし寒入日 仙田洋子 高々と微塵の鳥や寒の入り 石田波郷 鳶の輪の中に昼月寒に入る 西村公鳳 鉄瓶の磨き込まれて寒に入る 堀野 省 鍋の中にやはらかきもの寒に入る 桂 信子 降るやうな星空村は寒に入る 長谷川素逝 隆起せる傷跡撫づる寒の入 高澤良一 終着の駅閑散と寒の入 谷村喜美子 結願の灯明太く寒に入る 山口幸代 老幹の傷そのままに寒に入る 小林康治 焚火して林しづかに寒の入 水原秋桜子 父母とひとつの火桶寒に入る 相生垣瓜人
◆ 寒の入 A ◆ 俄雪凱歌のごとく寒に入る 百合山羽公 http://pixio.jp/1WAfEDZI/ ▲俳句画像jpg うめぼしの肉うつくしき寒の入 星野麦丘人 きびきびと万物寒に入りにけり 富安風生 きびきびと応ふる寒に入りにけり 松本たかし きんぴらの歯応へ寒に入りにけり 橋本榮治 ころげ落つ亡母の持薬や寒の入り 鈴木勝夫 とぼしては油惜しむや寒の入 石田波郷 なめらかに指先たもち寒の入り 井上 雪 はなやかに水夕栄えて寒に入る 大谷碧雲居 ぱちぱちと胡麻炒ってゐる寒の入 村越化石 ぴしぴしと星座整ふ寒の入 大野徳樹 ませがきに落早やの日や寒の入 吉岡禅寺洞 ※ませがき【籬垣】まがき【籬】 わが露路でつまづく寒に入りにけり 菖蒲あや マーラーの曲にちからや寒に入る 林 翔 中年のどれも足早や寒に入る 宮尾苔水 23:15 コメント(0)/トラバ(0) [コメント / 俳句を投稿] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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