【流れ樹の… (季語) 蛇の衣】 流れ樹のむくろの脚に蛇の衣 人の少ないキャンプ地に到着してまず目に飛び込んで来た川に引っ掛かった流木。まるで四つ足の猪が仰向けに死んでいるようでビックリ仰天させられた。 それを見ながらテントを張り、カマドを川原石でかこみ5人でハンゴを炊き楽しく過ごしていた。 翌朝のことだった。 誰かが変なものが流木にヒラヒラしているのを見つけた。 川の真ん中より手前寄りの瀬だが、川が深そうで確かめられない。すると誰かが石を投げてそのヒラヒラするビニールを落とそうとし始めたのである。 何個かの石が流木に当たり乾いた音が響いていた。 『おぃ! 蛇や! 蛇や! やっつけてまえ!』 蛇は慌てて川に飛び込み首から20cmあたりまで顔を上げ下げしながら必死で逃げ出した。 5人は、『殺せ! 殺せ!』と自分が仕留めるつもりで石をどんどん投げたのである。 黒くてちょっと太めだからみんな必死になって投げ続け、誰かの石が命中し蛇は川に流されてしまった。 5人ともあと一泊し蛇の話は一切しなかった。 52年前だが、無知ゆえなる暴力の話である。 〜動物〜分類へ [感想を書く] [最新順][古い順] 感想はありません <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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