小説(管理人作)

レールアウト
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「死んで下さい」

そう言ってそいつは銃をオレに向けて撃った。

サイレンサーが装着されていたようで発砲音は想像していたより間抜けな音だ。
発射された銃弾はオレの体へと吸い込まれるようにめり込み、内蔵を傷つけ背中へと貫通し血を纏って飛び出した。
そしてやや遅れてオレの脳に体の破損を告げるパルスが神経を伝ってきた。

「ーーーーーーーっ!」












あいつに初めて会ったのは高校の入学式の時だった。
進学校のため色々な地域から生徒を集めているから中学とは違い、皆見知らぬ顔ばかりでみな緊張していた。在学生の歓迎の挨拶が終わり、入学者の挨拶へと移る。

「在校生代表。生徒会長、赤月 久留須」
「はい」

それがあいつを初めて見た時だった。

入学前からその存在だけは知っていた。
何せあの大物政治家の娘なのだ、知らない方がおかしい。
成績も優秀で品行方正、さらにスポーツ万能。まさにパーフェクト。

でもそれだけだ、オレには関係ない。どうでもよかった

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