1/5ページ目 第二十四話 もうすっかりお馴染みとなったおマヌケ侵略者の巣…否、闇の居城。 漆黒のマントを翻し、朱の瞳を煌めかせる美女はこの城の主、オルフェ。 その傍らには最近ようやく合流出来た元・迷子のオッサン…ロンドが。 「さて、ロンド…そろそろお前にも働いて貰おう。」 「へーへー、遅れた分は取り戻させて頂きますよっと。」 大柄な体格に生来の顔立ち、加えて頬に刻まれた傷。 黙ってさえいればなかなかの風格が漂う男で、役者として演っている悪の皇帝ダークネスカイザーはやはり適役なのだろうが、ひとたび素で喋り出すとその雰囲気は見事に崩れる。 「けどどこに行こっかな〜…ラルゴちゃんとはいっぺん戦ってみたいけど何だかんだ戦りにくそうだし…」 ロンドはボリボリと雑に頭を掻きながら、ゆったりした足取りで歩き出した。 「ラ、ラルゴ王は…」 「わかってます。別のとこにしますって。」 慌てて呼び止めるオルフェを振り返り、彼は二カッと笑いかける。 「な、何をわかっているとっ…!」 「んじゃ、行って来ま〜す♪」 小言が飛んで来る前に、さっさと退散して。 「全く…何だと言うんだ…」 行き場をなくした言葉は、薄闇に溶けていった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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