1/4ページ目 第二十一話 『きらめき戦隊イケメンジャー』…それは、日曜朝の定番特撮番組である。 平和を守るためイケメン達が傷つきながら敵(こちらも幹部はイケメン揃い)と戦う姿は全国の奥様のハートを鷲掴みにし、尚且つ子供向けという当初の目的も忘れずにしっかりとした物語とアクションで楽しませる、近年の戦隊物の中でも人気が高い作品。 …ヒーロー五人組の一人、カレー大好きイケメンジャーイエロー役の俳優が、異世界の王様だというのは殆ど知られていない話だが… 「王様、お疲れ様でしたっ!」 「これから飲み行きますか、王様?」 撮影所でのあだ名は何の因果か『王様』だったりする。 「あぁ、今日は俺は…」 今日は早めに帰って城の仕事を片付けようと思っていたラルゴは、心苦しく思いながら仲間の誘いを… 「今日は俺と飲み行こうよ、王様♪」 「うわ!?」 と、おもむろに背後から覆い被さられる。 「ダ…ダークネスカイザー…さん?」 振り向けば、全身を厳つい闇色の鎧とマントで包んだ仮面の男が。 最近登場したイケメンジャーの宿敵、ダークネスカイザーだ。 撮影中は敵の黒幕らしい演技で近寄り難い雰囲気だった闇皇帝がヒーローに親しげに絡む様子は何ともシュールな光景だ。 「そーゆー訳でイケメンジャー諸君、イエローは貰って行くぞ!」 「ちょっ…えぇ!?…ま、待ってくれ…っ」 半ば強引に引き摺られるような形でダークネスカイザーに連れて行かれるイケメンジャーイエロー。 「イエローが…カイザーにさらわれた…」 グリーン役の青年はただ呆然としながら呟くのだった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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