1/5ページ目 第十九話 蓮を助け出すタイムリミットも迫り、そろそろ彼の家族にもごまかしが難しくなってきた頃。 フォルテの元に、一通の手紙が届けられた。 この緊迫した状況に不似合いな、可愛らしい少女趣味の封筒とシール。 中から便箋を取り出すと、柔らかな花の香りがした。 「まるで夢見る乙女のラブレターだな。」 「………蓮、か?」 速水は乙女チック封筒からそう思ったが、現在の状況から少なくとも蓮に関係ある手紙の可能性が高い。 「なんて書いてある?」 「えーと…」 手紙の内容はこうだった。 『所定の場所にフォルテ一人で来てね☆ レンも待ってるから★』 それはフォルテもよく知る、アルトの字で。 「…………アイツ…嫌がらせだ……」 「…なぁ、場所は書いてあるけどいつ来いとか書いてねーぞ?」 「もう待っていたりして。」 一瞬の間があって、弾かれたようにフォルテが飛び出す。 「おい待てよフォルテ!」 「罠じゃろう、明らかに。」 冷静なピッコロの声に、 「…それでも、レンを連れ戻すチャンスかもしれない。」 激情を抑えた静かな声色で、フォルテは呟いた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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