1/4ページ目 第十五話 「よォ、ラルゴ。」 「お帰りなさい、ラルゴ君。」 クレッシェンドの城に戻ると、王と王妃の笑顔が迎えてくれた。 「オルガンさん…オペラさん。」 学生時代から慕っている先輩の温かいまなざしに、ラルゴは表情を緩ませる。 「いろいろと御心配を…ぐっ!?」 すかさず彼の首をがっちりとホールドし、そのままギリギリと締め上げるオルガン王。 「ばかやろー! さんざん心配させやがってこの#%●◇〜!!」 目は座って、途中から呂律も回らなくなってしまっている。 「オ、オルガンさんっ…苦し…っ、…ギブギブ!!」 「ごめんねラルゴ君、この人酔っ払ってるのよ。」 何でもラルゴ奪還の報を受けて気が緩んだとか。 「それにしても懐かしいわね、学生時代を思い出すわぁ☆」 一方的なプロレスを始めた夫と後輩を、穏やかに見守るオペラ。 「いっ…痛たたた! 無理無理無理、その体勢は三十代には厳しいって!!」 そんな声も聞こえるが、お構いなし。 「いつもの事なんだろうな。」 「…ラルゴさん…」 速水達の中に、彼を助けようとする者はいなかった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |