1/4ページ目 第十二話 「行けぇっ!」 真っ直ぐに伸ばしたフォルテの腕から雷が放たれる。 速水はそれをジャンプして躱すと、着地と同時に距離を詰め仕掛ける。 「くらえぇっ!」 「甘いっ!!」 だがフォルテもそれは読んでいたらしく、難無く避けてみせると速水目掛けて連続して雷を放つ。 「うわわ!? 危ねっ!」 相手よりは危なげな動きだが一発、二発とそれを避け、最後の一発は己の武器で弾く。 「…へっ、ちったぁマシな動きするようになったじゃねーか。」 攻撃の手を止め、フォルテが言う。 好戦的な彼は今、実にいきいきと楽しそうだ。 「オレも、一応意地があるからな。」 速水もそれに応える。 一見すると緊迫した戦いだが、彼の内心はこうだった。 (…珍しい……まともな戦いだよ…) まぁ、この『ぶら☆夢』にしてはだが。 だが密かに感動する主人公の心を見透かしたヒロインは、 「まともな戦いだと思っているのか? …そのはりせんで。」 「ぐはッ!?」 容赦なくそれを打ち砕く。 やはり、所詮は『ぶら☆夢』である。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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