1/4ページ目 第十一話 「…はぁ…」 薄暗い空間に、切なげな溜息が零れる。 紅髪の青年は、その碧の瞳を手元の一枚の写真に向けていた。 「なんで、こんなに遠いんだろ…レン。」 写真の中で微笑む少年と自分の立場はあまりにも違い過ぎる。 自分はある世界を侵略していて、少年の友人と敵対関係にある。 本来なら、仲良くなるべきじゃない。頭ではわかっているのだが… 「…会いたい…」 ぎゅ、と拳を握り締め、胸の内を呟いた。 「……。」 その時、フォルテは気付いていなかった。 「…うっわぁ…」 彼のその行動をじっと見つめる存在に。 この城に、侵入者が来ていた事に。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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