1/4ﾍﾟｰｼﾞ目 第一話 身体を乗っ取り操る“影”との戦いは終わり、リュート達が住む世界には平和が訪れた。 …などと簡単にはいかず、異常なまでに増えた魔物の退治はまだ続いている。 速水達もそれを手伝いに行っていた。 「…遅い。」 鈴原は魔物の攻撃をひらりとかわし、踏み込むと同時に剣から連続で三日月形の衝撃波を放つ。 「乱れ月閃！」 冷気の剣圧に触れた敵は、一瞬にして凍りついた。 「…ふむ、こんなものか。」 「し、新技…鈴原、かっこいい…オレも負けてられねぇな。」 感心する速水に、新たな魔物が襲いかかる。 「行ったぞ、速水。」 「うぉぉぉ！ 旋風･ツッコミ乱舞!!」 手刀、スリッパ、ピコピコハンマーと武器を持ち替えながら流れるような連撃の最後に相手を高く蹴り上げ、追って自分も飛び上がる。 そして、 「なんでやねーん!!」 スパァーン!! 軽快なはりせんの一撃で叩き落としてフィニッシュ。 着地して、一言。 「…我ながら、かっこよくない…」 「今のは新技…速水、腕を上げたな。」 鈴原が心の底から感心する。 「嬉しくねぇぇぇ！」 相変わらずの二人であった。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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