1/4ページ目 第二十四話 扉を開け、一瞬世界が暗転したように思えた。 気がつけば、速水達は薄暗い部屋に三人だけでいて、 「うぅ…ここは?」 リュートが呻く。 薄暗い部屋に、ただ燭台の灯だけがぼんやりとゆらめく。 華美な様相も、どことなく不気味に見える、そんな部屋の中。 「みんなは?」 「近くにはいないようだな…」 鈴原は辺りを注意深く見回す。 部屋に入った瞬間の妙な感覚。 「バラバラに引き離された…か?」 「有り得ん話ではないな。」 ここは敵の陣中。何があっても不思議はないだろう。 頬をぽりぽりとかきながら、速水が呟く。 「今は自分達の心配をした方がよさそうだぞ、速水。」 「へ?」 暗闇の中から、靴音が響く。 「…お出ましだ。」 鈴原の言葉に応えるように、それはゆっくりと現れた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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