1/4ページ目 第二十三話 「サックス…怪我、ないか?」 どうにかナハトムジークを倒したアレグレットは、サックスの方を振り返った。 「ばっ、馬鹿野郎! アッちゃんこそ俺サマのせいで…!!」 敵に身体を操られてしまったせいで、自らの手でアレグレットを傷付けてしまった。 自分のふがいなさにサックスは拳を握りしめ、俯いた。 「いいんだよ、ほら、俺は平気だから。」 アレグレットは腕を振り回し、自分が大丈夫である事をアピールした。 「悪いのはあの変態だ! 気にするなよ。」 「でも…」 彼はチラリと壁に突っ込んだ男を見る。 が、すぐにそこから視線を外し、 「そんな事よりサックス! お前最初に俺が呼んだ時、返事しなかったろ!? それどころか“来るな”って…」 「へっ? それはその、来たら俺サマ操られてるからアッちゃんに迷惑が…」 「いいんだよ!」 いつになく強い語気に気圧され、サックスは押し黙った。 「王子がそんな事気にしてたらダメだろ?」 そんな彼に言い聞かせるように、アレグレットは優しく笑いかけた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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