番外編

【〜白雪姫?〜音印さんへ・アンソロ
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〜白雪姫?〜


むかしむかし、ある所に白雪姫という髪も肌も白く美しいお姫様がいました。

…あ、面倒臭いから最初のくだりは飛ばすね♪

白雪姫(以下:白)「って飛ばすな!」

今思わずツッコミに出て来ちゃったのがこの物語の主人公、白雪姫だよ。

いくら細身といってもドレスは無理があるねぇ、ネイン。

白「ほっとけ!!」

白雪姫のお母さんは早くに亡くなってしまいました。
新しいお母さんはとても意地悪で、美しい姫にいつも辛くあたります。

そして、ある日…

王妃(以下:妃)「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは勿論私よね?」
鏡「セリフ違う! っていうか同意求めるのか!?」

しかし王妃は鏡のツッコミも無視して尋ねます。

妃「わ・た・し・よ・ね?」
鏡「………う…」

そのあまりの迫力に鏡はついイエスと答えそうになりましたが、それでは話が進みません。

…イヴ、君もなかなか損な役回りだねぇ。

鏡「俺一応上司なのに…」
妃「ここじゃあそんなの関係ないわよ♪」
鏡「…はぁ…」

お妃様は、魔法の鏡にそうやって毎日尋ねていました。
真実のみを語る鏡の、返ってくる答えは決まっていつも同じ。

"この世で一番美しいのは…それはお妃様、貴女です。"

ですが、この日は違っていました。

鏡「はぁ…やっぱ言わなきゃいけないのか…この世で一番美しいのは、白雪姫です。」

―パリ〜ン★―

鏡「ひっ!?…おい音響、不吉な音を鳴らすな!」

―…む、すまん。―

まぁまぁ、この子だって一生懸命やってるんだからさ☆

鏡「…わかったから続けてくれ。」

…期待していたモノと違う返事に、お妃様は大激怒。
何せ、自分が一番でないと許せないのです。

妃「…オーガ! 狩人のオーガはいるかしら?」
狩人(以下:狩)「なんだ?」
妃「白雪姫…殺っちゃいなさい。」
狩「怖っ! 容赦ねぇなオイ!!」
妃「殺らなきゃアンタを殺っちゃうわよ?」

この王妃は断れば自らの手すら汚さんばかりです。
狩人は仕方無しに、白雪姫暗殺へと向かいました。
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