番外編

【〜ミミック☆パニック〜音印さんへ・コラボ
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〜ミミック☆パニック〜

「なぁマコト…俺の事、好き…?」
「へ?…ええっ!?」

いきなりそんな事を聞かれ、ツッコミ主人公・速水はたじろいだ。

橙の眼と頬の二本傷が特徴の白髪の青年は、ネイン・サンダース。
先日速水達の世界(正確には、速水達が侵略者の手から救うべく戦う世界)に迷い込んで以来、仲良くなったのだが…

「ちょっ、ネイン…さん? こういうのはきちんとした順序ってモノが…」
「そんな焦れったいの嫌だよ、俺…」
「ひっ!?」

橙色の瞳を潤ませ、ネインは速水を見つめる。
どこか女性的な顔立ちではあるが、彼はれっきとした男だ。
速水はそう自分に言い聞かせながら、どうにかこの場を切り抜けられないか思考を巡らせるが、

「俺、もっとマコトと仲良くなりたいんだ…ダメかな?」
「〜っ…」

しおらしい声とは裏腹にがっちりと捕まえられて、いよいよ危機が迫る。

そして、速水の中で何かが音を立てて切れた。

「おっ、お友達から! お友達から始めましょうっていうか助けてぇぇぇ!!」

かつてない程のピンチに混乱する速水。

…と、そこに。

「人の姿で何やってんだよ、エイト!!」

別の声に顔を上げれば、そこにいたのは速水も見知った人物。

…と、いうよりも。

「ネ、ネインが、もう一人…?」
「あん、もう…いい所だったのに★」
「!?」

もう一人の登場に"エイト"は悪戯が見つかった子供のような顔をする。

「つーか、俺の姿で女言葉はやめてよ…」
「は〜いはい♪」

にっこり笑うと全身が光に包まれ、ゆったりと波打つ薄紅の髪の美女が現れる。

「へ、変身…?」
「そーゆーコト☆ エイト・フレイウォールよ。よろしくね、マコト君♪」
「よ、よろしく…」

だがそんな事よりも、

(は、早く退いてくれねーかな…)

なんて言えないでいる速水であった。
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