1/5ページ目 季節は秋。 ここ『夢彩学園』では文化祭を前に各クラスごとにそれぞれ出し物を決める話し合いをしていた。 「んじゃ我ら1年C組の出し物は"白雪姫"の劇をやるって事で♪」 カカッ、と白いチョークが黒板に文字をえがく。 他にもいくつか出し物の候補はあったが、多数決で決定したらそこで文句を言うのは御法度だ。 …だが。 「なんで白雪姫が俺なんだよ!?」 机を勢い良く叩いて身を乗り出すのはスノウ。 黒髪に白い肌の、少々キツめな顔立ちではあるが美人な…男子だ。 「えぇ〜? だって普通にやったら面白くないじゃん。名前そのまんまだしいいでしょ?」 「どういう理屈だッ!」 「それにぃ、スノウ美人だし★ 女装してもイケると思うんだよね〜♪」 場を仕切っていた桜庭の言葉に周囲がうんうんと頷く。 桜庭自身も女の子と見紛うくらい可愛らしい男子だったりするが。 「出し物の内容もだけど、主役のキャスティングも多数決で決まったんだからね。」 「逆らってはいけませんよ〜?」 桜庭に加勢するように話に加わったのは、眼鏡の参謀役緑川。 一見爽やかに見えて真っ黒い笑みが、スノウから逃げ場を奪った。 「ぅ…お、覚えてろよテメェら…」 スノウがうなだれるとクラスから歓声があがる。 「よーし、それじゃあ台本は…」 「残りのキャストも決めないと…」 盛り上がる周囲の声は、もはやスノウには届いていなかった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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